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「続・アカスリ半田劇場」 連載第2回

「続・アカスリ半田劇場」スポーツニッポン(朝刊) 2014年07月20日

  続・アカスリ半田劇場第2回記事

©2014スポーツニッポン新聞社

「『ゴルフによる社会貢献』に全力投球」

スポンサードする大会にブラインドゴルファーを招待

 半田晴久氏が会長を務める「ISPS」はスポーツ、特にゴルフによる社会貢献を活動の柱にしている。その母体は、88年に発足した日本ブラインドゴルフ振興協会だ。ISPSがスポンサードする大会は、プロアマ戦にブラインドゴルファーを招待し、賞金の一部を社会福祉活動に寄付している。
 これには2つの理由がある。「チャリティーやフィランソロピーは、ゴルフ文化の奥にある重要な要素」と半田氏。欧米のゴルファーは、社会貢献を当然のこととして考えるが、日本ではこれまで当たり前のことではなかったという。
 東日本大震災や津波の際、日本のゴルフ界は復興支援に尽力した。ISPSは、こうした支援が定着するよう、積極的に大会をスポンサードしているのだ。
 2番目の理由として、「20年パラリンピックにゴルフが採用される」という目標がある。そのため、国内では国体後の障がい者スポーツ大会で、ゴルフが正式採用されるための働きかけをしている。ゲーリー・プレーヤー、ニック・ファルド、イアン・ウーズナムら、世界的なビッグネームも活動に賛同しているという。これは、活動がグローバル化していることを示している。
 12年からは、インストラクターの育成にも本格的に取り組んでいる。同年1月、英国PGAとISPSによる、「ISPSハンダPGAアカデミープログラム」がスタート。英国PGAのプロ選手に、ブラインドゴルファーらのコーチをするためのトレーニングをし、コーチ資格を与えるためのもの。「障がい者ゴルフが、これによって一層普及することを願います」と、半田氏は力を込めた。

 半田 晴久(はんだ・はるひさ)1951年(昭和26)3月18日、兵庫県西宮市生まれ。県立鳴尾高、同志社大経済学部、武蔵野音大特修科卒。その後、オーストラリアでMA、中国の清華大、浙江大でPh.Dの学位を取得。ゴルフやボウリングなど多くのスポーツ大会に協賛する「ISPS」会長。オペラ歌手、画家、書家、能楽師などとしてマルチな才能を発揮。「強運」(たちばな出版)など著書は270冊を超える。


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